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株主優待をほぼタダでゲットできる「優待クロス取引」ってずるい気がするんだけど……これって許されるニョロか?
ほんの数日間しか株主じゃないのに優待品がもらえるから「ずるい」と思ってるんだね
実は優待クロスのメリットは企業や証券会社にもあるって知ってるケロ?
こんにちは、りょうです。
実は私、優待クロスを使っておいしく株主優待をもらっています。
でも損せずこんなに簡単に株主優待をもらえるから、優待クロスは「ズルい」なんて言われることもあり……
そう思っている人って、優待クロスが企業と証券会社にもメリットがあることを知らないと思うんです。
ということで、優待クロスは【私たち投資家、企業、証券会社の三方良し】であることを解説します!
- 優待クロスはズルいと思っている
- 優待クロスに後ろめたさを感じている
- 親に面と向かって「優待クロスをやってます」と言えない
今回の記事から、「優待クロスは投資した人だけがおいしい話じゃない」ことが理解できます。
そうなれば気兼ねすることなく優待クロスができますよ!
それでは、どうぞ!
結論を言ってしまうと、それぞれにとっての優待クロスのメリットは次のとおりです。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
優待クロスは証券会社にどんなメリットがあるのか、これはなんとなく分かりますよね。
- 手数料で儲かる
- 株取引を始めるきっかけを作れる
優待クロスは普通の現物取引と違って証券会社から株を借りる信用取引も使うので、手数料がさらにかかるんですよね。
具体的には次のようなコストがかかります。
- 現物買いの手数料
- 信用売りの手数料
- 貸株料
優待クロスは低リスクなぶん、普通の株取引よりちょっとだけ高い手数料がかかるので、証券会社は儲かるんです…。
auカブコム証券の優待クロスシミュレーターで必要コストが簡単に計算できますので、実際の取引前にぜひ使ってみてくださいね。
優待クロス取引をきっかけに株式投資デビューする人は多いです。
最初は優待クロスだけだったとしても、しばらくして慣れたら「一般の株式投資もしてみるか」となる人が結構いますからね。
そう考えると、証券会社にとっては「顧客の引き込み」にうってつけの取引ですね。
実は、企業には優待クロスによる利益的なメリットはないんです!
やっぱりか、って感じですよね……でも長期的にみるとメリットはあるんですよ。
- どんな企業か知ってもらえる、その企業に親近感がわく
- 人間は何かをもらったら「お返し」したくなる気持ちがある
わたしたち人間って、「初めて見るもの」より「一度知ったもの」の方に親近感が湧きませんか?
そして、何かもらったらお返しに何かあげたいな~ってなりません?
私の場合、キーコーヒーの株主優待品をもらってからは、喫茶店に入るときにKEY COFFEEの看板が目に入ってくるようになりましたし、スーパーでキーコーヒーの商品を時々買うようにもなりました。
これ、心理学的に「返報性の法則」と呼ばれています。
人間の気持ちがそうできているんですね。
なので、長い目でみれば企業サイドにもメリットはあるんです。
次は私たち投資者側のお話です。
実際わたしも優待クロスの恩恵を受けている人なので、メリットと注意点(デメリット)をお伝えしていきますね。
優待クロスの最大のメリットは低リスクで株主優待をゲットできることです!
優待クロスのシステムは、売り(信用)と買い(現物)を同時に行うことで、株価変動した際に出る損と利益がプラマイゼロになるというもの。
売りと買いでは損益が反対の動きになるから相殺されちゃうわけです。
ですから株価を気にする必要もないし、株主優待だけを確実にゲットできちゃうんです。
優待クロスは株価の変動を気にしなくていいから、投資の知識や経験がなくてもやり方さえ覚えればできます。
日々のニュースや経済新聞などを読んで難しいことを勉強する必要はありません。
ただし、信用取引の口座開設が最初に必要なので準備してくださいね。
下でおすすめしている楽天証券でも信用取引口座は開設できます。
とはいえ、優待クロスはおいしい話ばかりではないです。
ちゃんと注意しなきゃいけないこともあるので、お伝えしていきますね。
優待クロスの手数料は現物買いと信用売りの2つの手数料がかかるので、普通に株を買うときの倍以上かかります。
さらに信用売りは、証券会社から株を一時的に借りているわけなので、借りた日数分どんどんかかっていきます。
ですから、優待クロスの期間が短いほどコストも抑えられます。
このほか、優待クロスに一時的にかかるコストとして配当落調整金もあります。
これには私も頭を悩ませた過去がありますので、その時の体験談を次の記事に書いています。
優待クロスは売りと買いの両方をやらないといけないので、1つの銘柄につき売+買2つの管理が必要なんです。
そのぶん手間もかかるし、少し面倒ではあります。
逆日歩(ぎゃくひぶ)…優待クロスではこれを怖がる人が多いです。
逆日歩の対策にはいくつかありますが、完全に回避したいのであれば制度信用売りではなく一般信用売りを選択すると安心ですよ。
なお、制度信用売りを使う場合の逆日歩対策を参考までに載せておきます。
- 逆日歩予想ツールを使う
- 権利確定日が近いものを選ばない
- 信用倍率が1倍以下は選ばない
- 時価総額が小さいものは選ばない
この記事では、「ずるい」と言われる優待クロスに関して、証券会社や企業にもメリットがあることをお伝えしました。
- 証券会社は手数料で儲けられるし、証券口座の開設数の上昇も見込める
- 企業は親近感を感じてもらえ、返報性の法則によって自社商品を購入してもらえる可能性UP
- 私たちは難しい知識を必要とすることなく、低リスクで株主優待をゲット!
ですから、優待クロスって実は【私たち投資家、企業、証券会社の三方良し】なんです。
これで気兼ねなく優待クロスができますね(ズルいとかそういう問題ではないですよね)。
優待クロスをするにはコストがいろいろかかりますが、低リスクでコスト以上の株主優待がもらえるならお得以外の何ものでもありません。
ぜひ、優待クロスを楽しみましょう!
私が優待クロスの銘柄選びに使っている便利な本とサイトも教えておきますね。
それから、リスクという言葉に敏感なあなたに特に私がおすすめしている記事がこちら。
初心者の方でも始めやすい「比較的低リスクで資産を増やす方法」を紹介しています。