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こんにちは、りょうです!
全国通訳案内士は、難易度の高い「通訳ガイド」の国家資格です。
高難易度の試験にスムーズに合格するには、適切な勉強法をあらかじめ整理しておく必要があります。
勉強法を誤ると十分な対策ができず、さらには勉強がはかどりにくくなるからです。
そこで今回は、全国通訳案内士試験のおすすめ省エネ勉強法をまとめて紹介していきます。
- 試験科目多すぎ!合格できる気しないんだけど~と不安な気持ちでいっぱい
- 普段は仕事で忙しいし、勉強時間もあまりとれないんだけど~と悩んでいる
- 40過ぎると若い頃のように頭働かないし、合格なんて…と半ば諦めている
難易度や出題内容もあわせて紹介していくので、これから全国通訳案内士の勉強をはじめる方はぜひ参考にしてみてください。
※すでに理解している方は、次の項目まで飛んで下さい!
全国通訳案内士は、通訳と旅行ガイド、両方のスキルを活かして通訳観光ガイドとして働くための資格です。
観光庁の代行機関として日本政府観光局(JNTO)が試験を主催・管理しており、試験は毎年行われます。
結論からいうと、全国通訳案内士の試験難易度は高めです。
JNTOが発表している受験者数および合格者数を見ると、全体の合格率は16.4%となっています。
外国語 | 合格率 |
---|---|
英語 | 17.4% |
フランス語 | 7.4% |
スペイン語 | 16.2% |
ドイツ語 | 25.0% |
中国語 | 11.9% |
イタリア語 | 16.9% |
ポルトガル語 | 18.8% |
ロシア語 | 11.9% |
韓国語 | 21.8% |
タイ語 | 0.0% |
平均 | 16.4% |
全国通訳案内士は語学にプラスして歴史や地理の分野、一般常識、通訳案内の実務に関する勉強が必要です。
難易度が高めなのは、このように対策しなければならない分野が多岐にわたるためです。
実際のところ、通訳ガイドとして働く際には、全国通訳案内士の資格は必須ではありません。
しかし資格があれば、語学や観光案内について高いスキルを持っていることをスムーズに証明できます。
就職・転職時は有利になると期待できますし、資格があることで企業によっては手当を支給する可能性もあります。
そのため通訳ガイドとして働くうえでスキルを高めたい人は、適切な勉強法をチェックしたうえで、全国通訳案内士の試験にチャレンジしてみましょう。
ここからは、全国通訳案内士の試験科目とおすすめの勉強法を見ていきます。
全国通訳案内士試験には一次試験と二次試験があります。
- 一次試験(筆記)
- 二次試験(口述)
なかでも特に難易度が高く十分な対策が必要なのは、一次で実施される筆記試験です。
そのためこの記事では、一次試験の勉強法に絞って解説していきます。
一次試験の試験科目は、以下のとおりです。
では、それぞれの出題内容の概要を整理したうえで、おすすめの勉強法を紹介していきます。
外国語は、読解問題や日本の文化・伝統などの説明問題などが主に出題されます。
試験方式は言語によって異なり、英語はマーク式ですが、ほかの言語は一部または全部記述式になります。
ここでは特に、受験者数が最も多く需要も高い英語の勉強法について紹介していきます。
英語のおすすめ勉強法:英検1級で代用
全国通訳案内士の英語の勉強法にはさまざまありますが、ここでおすすめしたいのは
英検1級に合格して科目免除を申請すること
英検1級は英検のなかでも最難関の試験ですが、しっかりと読解力や英作文のスキルを高めておけば、じゅうぶん合格できます。それに以下のメリットもあります。
- 年3回も受験のチャンスがある
- 合格すれば英語科目は永久に免除
英検1級の2次試験にわずか1か月の準備で合格できた勉強法を公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
日本地理は、主に観光地にかかわる問題が出題されます。
試験方式はマーク式で、地図や写真を見て解答する問題がメインです。
そのため合格点を取るには、全国的に観光地を中心とした地理の基礎を身につける必要があります。
日本地理のおすすめ勉強法:学習教材で効率的に
効率的に日本地理の勉強をはじめるなら、定評のある学習教材(特に授業動画)に頼ることが一番です。
私は、中卒レベルの地理の知識+普段はフルタイム勤務という状態でありながら、わずか3週間の学習で合格できました。そのときに使った教材・講座は以下のとおりです。
- スタディサプリ
- ハロー通訳アカデミー受験対策資料
- ハロー通訳アカデミーセミナー動画
- 地図ドリル
- トライイット
上記の教材を使用した詳しい日本地理の勉強法については、以下を参考にしてください。
日本地理の勉強法は桃鉄から始めるのもおすすめ
いきなり日本地理を集中的に「勉強」しようとしても、なかなかモチベーションが追いつかないこともあります。
そんなときはゲームソフト「桃太郎電鉄」(略称:桃鉄)から勉強する方法も、初心者には比較的とっつきやすいためおすすめです。
桃鉄になじみのある人におすすめの学習本も紹介しているので、参考にしてください。
日本歴史は、観光地に関する日本史の問題が出題されます。
日本地理と同様に、試験方式はマーク式で、地図や写真を見て解答していくパターンが多いです。
そのため地理を覚えるのと同時に、観光地にかかわる基礎的な歴史の知識はしっかりと身につけておく必要があります。
日本歴史のおすすめ勉強法:歴史能力検定で代用
日本歴史は、試験合格を目指すよりも、以下の作戦をおすすめします。
歴史能力検定(日本史2級)に合格して科目免除を申請する
歴史能力検定の合格率は40%弱なので、短期集中で勉強して、サッと取ってしまいましょう。
おすすめの勉強法は、以下の教材を使用した方法です。
これらの教材を使用することで、歴検の日本史2級にわずか1か月で合格できました。
具体的な勉強法とコツは以下の記事を参考にしてみてください。
一般常識は、日本の政治経済、産業、文化などの分野から出題されます。
通訳ガイドとして必要な一般常識を問う問題で、試験方式はマーク式です。
なお、出題範囲は新聞や観光白書に記載された時事問題がベースとなっています。
一般常識のおすすめ勉強法:最新版の教材や資料を活用
全国通訳案内士の一般常識の勉強法は、最新版の教材や資料を活用して効率的に時事問題について理解を深めることです。
ぜひとも使用したい教材や資料は以下のとおりです。
- トレンドキーワードがわかる本
- ハロー通訳アカデミー受験対策資料
- 最新の観光白書
特に最新の観光白書は出題内容のベースになっているため、しっかり目を通しておくことが重要です。
具体的な勉強法については以下の記事をチェックしてみてください。
通訳案内の実務は、2018年度の試験から取り入れられた科目になります。
試験方式はマーク式で、通訳案内を行うにあたって現場で必要となる知識が求められます。
出題範囲は観光庁の研修テキストのため、合格を狙うにはテキストをしっかり勉強することが大切です。
通訳案内の実務のおすすめ勉強法:観光庁研修テキストを精読
私が使った教材は以下の2つ(ともに無料)。
- ハロー通訳アカデミー学院長の独自テキスト<傾向と対策>
- 観光庁研修テキスト
- 独自テキストと観光庁研修テキストをココから印刷
- それらを見ながら学院長さんのYoutube音声/動画を聴く
- 独自テキストを熟読する(過去問は飛ばす)
- 観光庁研修テキストを熟読する
- ③で飛ばした過去問を見て知識の確認をする
- 観光庁研修テキストを熟読する(2回目)
- 独自テキストの過去問以外をサッと読む
- 試験当日の16:00~16:30の時間で過去問に目を通し、知識の最終確認をする
このやり方で、私は満点をとることができました(試験後の自己採点ベース)。
かかった費用はインク代を除けばゼロ円!
全国通訳案内士試験の勉強は、計画的かつ効率的に行うことが大切です。
難易度の高い試験のため、あらかじめ出題傾向をつかんだ上で対策をしましょう。
ただし、自分自身で「この勉強法が良いだろう」と思って勉強をはじめても、なかなか勉強がはかどらないことがあります。
そんなときは上で紹介した「おすすめ勉強法」を部分的にでも取り入れてみてください。
高校時代に国語と社会系科目で赤点を連発して目も当てられなかった私でも、40過ぎからの学習で筆記試験に合格できました。